2020年12月18日
「先生!やっぱり病気になったら仕事ができませんよ。病気になったらいかん!」と出迎えてくれた会長さんの言葉でした。年齢とともに身体は弱ってくるものですので、毎日の健康管理が重要であるのです。
食事も運動も「元気」で生活するために考えなければならないのですが、そこに東洋医学の「未病」の概念があります。「未病」は、
西洋医学の検査では異常がないが、病気の一歩手前の状態、健康と病気の間の状態を指すのです。症状(頭痛や腹痛、めまいや耳鳴りなど漠然とした不定愁訴)に悩まされたり、健康診断などで異常が指摘されるが本人は自覚症状がない場合も未病にあたるのです。自然治癒力(正気)を高めて外的な病因(邪気)をはねのけ、またバランスの崩れた身体の状態を正常に戻すことを基本的な治療原則としているのです。
未病治療は、予防医学の原点であるのです。すべて自己治癒力を高めることで改善を目指すのです。
会長さんは今年二度、腰と背中の手術を受け「腰と背中の痛み」をとったのですが、痛みは治らずに長く立ってはいられないとのことで、杖をついて出迎えてくれたのです。
お会いしてすぐに望診(顔色、姿勢、動作を診る)の癖が出てしまい、手術は異常なし「冷えから」と見たのです。(望診は神技とも言われ、最も難しい診断法とされる)
話をするととても冷えて困っているとのことでしたので、超短波で「ふくらはぎ」を温めても温かさは薄く、膝の後ろを温めてみるとようやく温かさが出て顔色が変わってきたのです。最後にお腹を温めると「杖無し」で姿勢もよくすたすたと歩き出しているのです。
玄関までお見送りをしていただきましたが「杖はなかった」のです。
この冬は「冷え」がきついので、まずは「腸と腎臓をあたためる」こと、足湯を欠かさないことが「健康」の本になります。
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