『本日の一言·116こころと身体』

2020年4月17日

こころの動きは、必ず立ち居振舞いとなって現れます。こころを調えようとすると実に難しいといまでも思っています。

こんな時に姿勢をきちんとすると自然にこころが落ち着いてくるのがわかるのです。胸の中に何かのわだかまりがある時に、姿勢は前屈みになっているのです。

こうした姿勢の時は、肘に力が入りすぎているので腕が重く感じられ肩が凝っているように感じますが、実は肘の筋肉が張りつめているのです。肘を中心に振り回すと吸う息が楽になり、気もこころも楽になってくるのです。

与えられた仕事が嫌な仕事と思うと、こころと身体(姿勢)に直ぐに現れます。動作が鈍くなるからです。

若いときには師匠からよく教えられ怒られました。

「お前は何を考えているのだ❗」

「いや!別に!何かあると思われるのですか?」

「姿勢が悪い、腕の肘だ❗」

「肘?」

「食事中、肘をついていたな❗肘がなかったら何もできないと思わないかね❗肘は仕事と関連しているよ」

「見抜かれた! すみませんでした」

怒られたのではありません。教え込まれたと思ったのです。

人間の感情や分別で仕事の内容が影響されてしまうのです。

「こころと身体は不離不足」であるのです。