『自然に学ぶ·106秋②』

2020年9月27日

東洋医学の五臓色体表では、

秋の主気は「燥」、乾燥のことで、夏の疲れが残って、胃腸の不調があり

元気が出ない人を「燥邪」といいます。

燥邪は呼吸と共に「肺」に侵入し、津液(しんえき·体液)を損傷させ、空咳、鼻の渇き、口や喉の渇き、肌の乾燥、髪のパサつき、便秘などの症状を起こさせます。

燥邪は、発熱を伴うことが多いので「温燥」(初秋)、寒気を伴うことが多いので「涼燥」(晩秋)とに分けられています。

「燥邪」対策は、肺や身体を潤す作用のある食物をとること。「旬の物」を食べることが薬になります。

柿、銀杏、落花生、梨、などは肺を潤し、咳を止め、皮膚をしっとりさせる作用があります。身体を潤す作用には、くるみ、ゴマ、はちみつ、豆腐、豚肉、ほうれん草、里芋などがあります。

秋の「旬の物」を食べることが「食養生」になるのです。