『自然に学ぶ·108森①』

2020年10月3日

森の主役は一見樹木のように見えるがそれだけではないのです。紅葉が過ぎてきた北海道の森を散策してみると、樹木が落とす葉っぱは、土壌のなかにいる微生物の食糧となり、それによって豊かな土壌が育まれ樹木の成長を助けているのです。

樹冠と呼ばれる葉の繁っている空間は昆虫や鳥たちの棲みかとなっているのです。木の実は鳥類や哺乳類たちにとっての餌であり、樹木にとっては種子を運んでくれるパートナーになっているのです。

倒木している木々は次第に腐朽菌の菌糸によって柔らかくなり、その木々には蟻たちが巣を作ったり、幼虫の棲みかとなっています。

こうした躍動感ある森は、私たちの強ばったこころの塊をほぐしてくれるのです。