『自然に学ぶ·64旧暦』

2019年12月10日

只今の外気温はマイナス4度です。深夜の祈願護摩も終わりました。

電気や天気予報などなかった時代、人々は日常生活や季節の移り変わりの

目安を、自然の中から読み取っていました。

明治以前の日本人が使っていたのが「旧暦」です。

月の満ち欠けを基準にさまざまな自然の営みを加味し、より生活に

密着した形で作られていました。

農耕が主たる生活手段であって、人々は自然現象や山川草水など、

あらゆるものに神や仏を見いだしてきたのです。自然万物を神や仏

として敬うことで、農作物の豊穣を祈り、農作業をともに行う共同体

の結束をはかってきたのです。

そんな時間や自然、信仰に対する独自の感性は、日本の伝統的な

しきたり、年中行事の根底に息づいています。

「旧暦」では、立春を新年としていたために、現在の暦とは約1ヶ月の

ズレが生じています。

月の満ち欠けの周期に基づく四季、一昨日の「大雪」は、旧暦の11月で

雪が多くなる頃、「子の月」となります。

22日が「冬至」、夜がもっとも長く、昼がもっとも短くなる日です。

今日この頃、午後15時30分過ぎたころには、あたりが薄暗くなりはじめ、夜が早くなってきたと感じるのです。

「冬至」が過ぎ小寒、大寒(土用)が終わると「立春」。

新暦より旧暦のほうが私には「愛着」があるのです。