自然のチカラ

私たちは、自然と共に生活をしていることを忘れている。 地球温暖化による世界規模の変化、異常気象による農産物の被害や海水温上昇による魚獲量の変化は、私たちの生活を脅かしている。
例えば、干魃や水害による農作物の被害は作物の激減となり、大豆・トウモロコシなどの穀物量の 減少は、動物飼料にも影響を及ぼし、間接的に私たち日常生活に悪影響を及ぼしている。

自然と「生きる」

このように農業は自然と共にあり、天候に左右されることは、私たちの日常生活にも波及することになる。

毎年、春夏秋冬の天候は一定ではない。常に「異常」な状態を想定しておかねばいけない。 言葉を換えれば、自然はどんな時でも「正常」てではないことを教えてくれているのである。

私たちは、正常・平穏と感じられる時には問題意識をあまりもたないことが多い。反対に異常・激変・混乱と感じれた時は問題意識が浮上し、不安に取りつかれて頭は働かず、対策が後手になってしまう。

「自然に学ぶ」ことは、正常時も緊急時であることと認識し、不安に振り回されない自分を育てることを根本的に教えているのである。