《人に学ぶ・24パーキンソン病》

2017年11月12日

今から44~45年前に始めて出会った患者さんが
この「パーキンソン病」でした。
とてもお目に掛かれる人ではなかったのですが、たっての
お願いという事で伺いました。
手足や唇が震えていて、お顔に表情がありません。
挨拶をしてもとてもスローで、筋肉が緊張して硬くなって
いるのです。

言葉は出るのですが耳元に近づけないと聞こえません。
「今日はよろしくお願いします」との返事をもらって
私の緊張感も溶けたのを覚えています。

私の第一印象は『何かに怯えている』事のように感じました。
『恐怖で怯えていると言ってもいい』と感じたので
仕事の内容を伺い納得したのです。

厳しい環境下にいるところの最高位の立場が前職です。
私もお会いするだけで『緊張感のあまり筋硬直した』の
ですから
沢山の方々も当時は『震えたのでは』と感じます。

『震わせられた人』の因果は帰り道に伺って納得したのです。
立場上であっても「脅かす」ことは因果関係で必ず後から出ることを知りました。