2018年5月15日
*心の病気はたくさんあるけれども、その原因は
ただひとつ。
いわゆる、無明(道理に迷うこと)から起こるのである。
(空海・秘密曼荼羅十住心論)
*誰でも、悩みや不安を感じながら生活をしています。
その中でも、はっきりした原因がわからないままの不安や悩みは
こころと身体に大きな障害となります。
心の病気の根本原因は「無明」にあると空海は断言しています。
「無明」とは「十二因縁」の第一にあげられているもので、欲望
や執着心などのあらゆる煩悩の根源にあるものだといわれます。
「煩悩」というと「悪」と受け取る人が多いかもしれませんが、
「煩悩即菩提」ともいうように、煩悩という欲望や悩み、苦しみが
あるからこそ、菩提という真の人間らしい生き方が見つけられるのだと
お釈迦さまも言っています。
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