《祈りに学ぶ・15思い込み》

2018年3月15日

『短きつるべの水を汲む、疑を井の涸れたるに懐(いだ)き、
      小き指の潮を測る、猶底の極まれるかと謂(おも)ヘリ。』
                        三教指帰
*短い縄のつるべをもって水をくみ、水がすくえなかったからといって井戸が枯れて
しまったと疑い、小指をもって海の深さを測り、指がすべて入ったからといって
海の底に届いたと思い違いをする。
だから、道教の最高の教えは人を選び見きわめて説かれるという。

*この教えは自分にいつも言い聞かせている言葉です。
人は爪のアカや耳のアカ程度の知識や経験で物事を判断して、自分が正しいと思い込みます。
自分には見えない物がいっぱいあって、聞こえない音も見えない色だってあります。
想像すらできないこともいっぱいあります。

なんて小さな自分なんだと反省し、もっと謙虚にならなければと思うのです。