《祈り・お盆 3》

2017年8月15日

今日《15日》は盂蘭盆の中日です。
年に一度、ご先祖の霊を迎えて供養し、浄土に送り返す行事がお盆(盂蘭盆会)です。

お盆は「盂蘭盆経」というお経に出てくることに由来しています。
お釈迦様の弟子で神通力一番の目蓮(もくれん)の話です。
目蓮がその神通力で亡くなった母の姿を見ると、餓鬼道に落ちて飢えと渇きに苦しんでいました。

お釈迦様に相談すると、安居明けに僧侶達にご馳走をもてなし供養すれば、その功徳によって母は
救われるだろうと言われました。その通りにして、目蓮の母は餓鬼道から救われたのです。
この話にちなんで盂蘭盆会が行われるようになったのです。
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お盆を迎えると、実家を離れて暮らしている多くの人が帰省しています。ここ田麦野村でも実家の
年老いた両親も、子供や孫の帰省を心待ちにしています。
それと同様に、ご先祖の霊もお盆に帰省すると昔の人は考えたのかもしれません。ご先祖も年に一度
ぐらいは帰省して子孫と語らいたいのではないでしょうか。

お墓参りに、仏壇の前で手を合わせるときは、ご先祖に話しかけてみてください。
家族のこと、仕事のこと、なんでも人に言えないことでも話しかけるのです。
黙って聞いているだけで応えてはくれませんが、きっと喜んでいるはずです。
自分のこころもスッとなり、なぜか安堵感を得るに違いありません。

そして送り日に再び浄土に送ってあげるのです。