《祈り・11飛び込む》

2018年1月17日

《行》とは、『飛び込むこと』と考えています。
寒さに飛び込む、暑さに飛び込む、
「逃げずに」、あえて自分を寒さ暑さの中に身をおいて
立ち向かうことで、
その環境と一体になりきって仏を仰ぐことを目指しています。

今年の本山の環境は『大雪』で「とても寒い」状態、護摩堂内温度は
毎日マイナス10度でしたが暖房器具はつけません。
寒さに徹して、避けず、嫌がらず、ありのままの環境に振り回されずに
立ち向かうことでした。

こうした「行」を通じて何を得る!か。
日常、私たちは苦しみや悩みが生じたとき、避けて通ることや逃れることを
考えずに、真正面から受け止めること。
そして、いま自分がやれることを考え、それに「徹する」ことを教えている
と考えています。

私自身、若い頃に作った数億円の借金を20年間かけて完済してきたのも一例です。
どんな嫌なことも、避けて通りたいことも、とにかく逃げずに
自分から『飛び込んで』みることが「こころ」を大きくすることになるのです。