2021年1月7日
「古典から読み解くくそじじいとくそばばあの日本史」ポプラ新書·大塚ひかり
を何回も読んでいます。
「凄まじきは老人の権勢欲····人はなぜ「晩節を汚す」のか?
で、豊臣秀吉から大貴族、僧侶までが書かれています。
加齢による判断力の低下や思い込みが手伝って、年と共に「もっともっと」となる。
生まれながらにリッチで高貴な者でも手にした権勢を放しがたく、権勢欲が衰えないことは、平安中期の大貴族、藤原道長のことも書かれています。
絶大な権勢を手にした道長でしたが、その息子たちも同じように権勢を手にし、かつ高齢になってますます権力の欲望をたぎらせていました。しかも権勢は、兄弟姉妹で独占しているから、権力闘争はおのずと身内で展開されることになります。
超高齢化社会の現代日本も、平安時代でも同じで関白職76歳、80歳とあります。当時の官僚の定年は70歳であったのです。
自民党のドンは82歳、七赤金星で今年は暗剣殺が付帯しています。自民党も身内の権力闘争にならなければいいのにと思います。アメリカ大統領トランプは75歳。議事堂事件は共和党から異変が起こりそうです。
国こそ違いはありますが人間は権勢、権力が欲しいのですね。
「晩節を汚す」気になる言葉です。
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