『祈りに学ぶ·102火焔②』

2021年1月18日

火は燃えると光熱は外表に向かって遠心的に放射放熱していく。

ロウソクの燃える状態を見てもわかるように、芯部は陰で黒いが、その外面には光の輪ができ、それが遠心的に光明となって放射されている。これは、陽の働きが外面に向かって放射的に働いているのである。

火焔の先は尖って鋭角性をもっている。火は穂先が尖っており、その火の穂先に鋭い働きがある。物を焼失したり消滅したりする働きである。このような働きの派生から、頭脳的にも精神的にも鋭さがあって、すべてのものを見通していく力がある。

火の働きはまた上昇性をもっており、火気は燃えると上に上にと上昇していく特徴がある。こうした原理を人に派生すると、望みや気位や高尚性、高貴性となってみることができる。それは神仏を敬って信仰が厚く高尚なこころをもっているかということになる。

··········続く········