『祈りに学ぶ·104火焔④』

2021年1月30日

火は光も発するが熱も発する。小さな火熱もあれば、ストーブのような火熱もあり、また火災のような大火もある。このように、熱にも中庸な熱、過熱、不及の熱がある。

熱と熱量も判断の内に入る。火は、陰の物体が陽力を遠心的に発して燃えているのであり、これが攻撃の姿であって、陰体は火を発して中を守っている守りの姿なのである。

これを易象では、二陽一陰で表しているが、攻めることによって守りを保っていく姿は、火の燃える姿であることを表している。このように、火性には攻守の働きが同時に働いているのである。

先をよく見通して慎重に見定めてやみくもに進まない。しかし、いったん進行を見極めると、電光石火の勢いで攻撃を開始し、また引き際も上手である。見通す力、実行力、守る力の攻守力が鋭く敏捷である。

火焔からいろいろのことをお不動様から教えていただけるのです。