『祈りに学ぶ·118曼荼羅④』

2021年5月28日

曼荼羅の中核を形成する金剛界·胎蔵界の両界曼荼羅は複数の仏が登場し、それぞれの「場」と「役割」を持って存在しているのです。

いずれの曼荼羅を見ても、必ず本尊にあたる中心尊格が位置して、その聖なる世界を代表しているのです。

金剛界曼荼羅は、九つの小曼荼羅からなる九会(くえ)曼荼羅です。(私の密教九星気学の元)

これは、一見したところ九分割に思われやすいがそうではなく、独立した曼荼羅が九場面併置されたものであり、一種のドラマであるのです。

金剛界曼荼羅の根本は、中心の成身会(じょうじんえ)であり、これだけでも完結しているのです。聖なる仏と現実の世界が根本的に結びついていることを示しているのです。