『祈りに学ぶ·119曼荼羅⑤』

2021年5月31日

中央の成身会から下に下がり、下方の三昧耶会(さんまやえ)へ展開し、右回りに微細会(びさいえ)·供養会·四印会(しいんえ)·一印会(いちいんえ)と次第する。

そこまでが大日如来の世界だが、右上の理趣会(りしゅえ)は密教の菩薩である金剛薩た(こんごうさった)が本尊となる。第八と第九は、明王の降三世(ごうさんぜ)が悪しき者を調伏する応用の教化を表現している。

なお、逆に第九から第一の世界に悟りを求める向上的流れも忘れてはならない。