『祈りに学ぶ·53お焚きあげ』

2019年12月15日

昨年一年間間のお札を田んぼの中でお焚きあげをしました。

本来、収穫感謝として10月の満月の日の夕方から始めるのですが、今年は

雨でしたので今日になりました。

紙札や木札、御守り袋など大きな段ボール八ケースです。

田んぼは積雪があるので法衣に長靴、太陽の日差しがありよい天気でしたのに、結界のお祓いが済んだ当たりから「なかった風」が少しずつ吹き始め雲行きも怪しくなってきたのです。

龍神さんがお見栄になる前の前兆がいつものように起こり、火焔が上がってからは

ますます風が強く突風のようになり、ぐるぐるとつむじ風に。火焔は上昇、左右に幅広く広がり出したのです。

結界の中では、段ボールの中に束になっているお札類を私が一つ一つに加持して

火の中にくべていくのです。知らない間に法衣の裾が何ヵ所も焦げていたのです。

ほとんどのお札が燃え終わる頃には、雲行きも怪しく雨が降り始めてきたのです。結界を解いた時には大粒の雨が振り出し東屋に待避しないくてはいけないほどになりました。

倶梨伽羅大龍不動明王(くりからたいりゅ)は両刃の剣に龍が巻きついています。普段とは違った護摩ですが、つむじ風の時のシュシュシュシュシュ·······という音にはいつも不思議を感じているのです。

お焚きあげするのが遅いと言われているように、法衣にお灸をすえられたと思っています。

暗くなると火事にも気を付けなければなりませんので、龍神さんが雨をもって消していただき、お札類を昇華させたとのことで雨に濡れながらでも合掌したのです。