『祈りに学ぶ·56地鎮祭』

2019年12月24日

今日は千葉·市川市行徳での地鎮祭です。

地鎮祭というと神主さんと思うでしょうが、仏教·特に「密教」でも地鎮祭をやります。神主さんはその土地(土産神)に対しての祈りですが、密教はその土地の因縁について護摩供養をするのです。

一回家が建つと最低30年は住みます。建っている土地は30年間陽も当たりませんので、新築するときは家を壊したあと最低3ヶ月間は風雨に晒し、太陽の陽にもあてないといけません。

そうした自然界でのお祓いをしてから、そこに住む人が土地因縁解脱供養の護摩供養をするのです。土地(土産神)を供養して、工事の安全を願い、また住む人の繁栄を願うのです。

都内での地鎮祭の時に護摩の火焔が大きく揺れ動き、灯明の流れも普通ではなかったことがあります。地鎮祭後に基礎を作るために土を掘り出すと一緒に何体もの人骨が出てきました。東京空襲で亡くなった方のものであったのですが、護摩での地鎮祭をやって良かったと喜ばれたことがありました。

そうしたこともありますので地鎮祭は特に念入りにやるのです。