『祈りに学ぶ·61地鎮祭』

2020年4月7日

東日本大震災から9年目にして新しい家(自宅)、会社(本社)が建つことになりました。

元の家は海から20メートルも離れていなかったのですが、チリ地震の津波の教訓から先代のお父さんが頑丈な家を建て今回の津波にもびくともしませんでした。

津波は何百キロもある金庫の扉を押し流しましたが、3階以上はすべて無事で

4階には非常時の準備品、石油ストーブ、石油、発電機、防災用具などがすべて揃っており不自由はしなかったのです。しかし、国からの防波堤建設により土地の3メーターのかさ上げで、やむ無く強固な住宅を壊し新しく建てることになったのです。

それにしても復興後は以前のようではなく、まだまだ復興には時間がかかるようです。政治のあり方は9年経っても変わっていないようです。

その当時水にしたった工場や倉庫などを社長と共に長靴を履いて、法衣を着てお祓いを何ヵ所もいたしました。気仙沼でも多数の方々が亡くなっているからです。

今日の地鎮祭は当時を思い出しながらの護摩行でした。亡くならなくてもよい方々、壊さなくてもよいのに壊さなければならない無念さを護摩に託したのです。

強風が時に吹く中での護摩でも火焔は真っ直ぐに上がって勢いがあります。終わってからの気持ちがとても清々しく新居の完成が待ち遠しく思ったのです。来年の1月には完成するのです。