『祈りに学ぶ·68生前戒名』

2020年5月21日

銀座別院に戻ると情報量が多くなり、コロナウイルスの影響での売上急減での融資関係、コロナ感染からの心筋梗塞で人工呼吸器を使いだした、妊娠中での入院、アパート住人の変死など、あらゆることでの相談が入ってきます。

一つ一つを片付けるには、お札を書いて護摩祈願をして護摩灰と共にお札を渡します。日々の護摩行にも案件を入れていきますが、緊急と言えばすべてが緊急になり優劣がつきません。

護摩中の観想が重要で、その前の詳しい情報が必要になります。融資であればどちらの銀行でその方位、危篤であれば病院の方位などを知っているととても楽にできるのです。

「モルヒネを打ち出しています、苦しまずに安らかに行って貰いたいのですが?」

護摩行後に「お父さんは3日後にいかれますので心の準備をしてくださいね」

3日後「朝、安らかに眠りにつきました。ありがとうございました」との電話を頂きました。つい1週間前のことです。

「生前戒名をつけておかれるといいよ❗」の言葉に息子さんは従ったのでした。

亡くなる前に自分の戒名を知って喜ばれていたようです。