『祈りに学ぶ·91柴燈護摩』

2020年10月22日

今月の銀座別院での祈願護摩行は30日までびっしりと予約で埋まっています。30日の護摩が終わると直ぐに本山に戻り、31日の田んぼの中での柴燈護摩の用意をしないといけません。

31日は満月ですので山から月が出る時間に護摩火焔が立ちあがって、龍神さんが田の神様を乗せて山の神様の元に運んでくれこともしないといけません。

今年で17年目を迎える行事になっています。専従農家認定が取れたのが2006年で、農業を始めたのが2002年からです。それ以来、田んぼでの柴燈護摩を欠かしませんので楽しみであるのです。

午後15時には大体準備が整っていないと辺りが暗く、17時30分には闇夜です。灯明だけでの明かりで読経が始まり、18時13~15分に山から満月が出てくるのを待ちます。その少し前辺りから風がないのに風が吹き出してくるのも不思議です。

山裾が少し明るくなりだしてきた頃に護摩木に点火します。静寂が切れて和太鼓の音、読経声、錫杖の音が田んぼや山のこだまとして聞こえてくると、火焔が最高に燃え上がり、参加者も驚くほどの光景を見せてくれるのです。

今年は京都、新潟、東京、宮城からの参列者もあり、お弟子も参加しますので賑やかになります。お預かりしている古いお札のお焼き上げなのです。