祈りに学ぶ

2015年6月27日

護摩堂ではほとんど毎日護摩を焚きます。
特に深夜の護摩焚きは神経が集中できるので朝方までするときがあります。
 
本山の護摩堂には五大明王と愛染明王、銀座別院には不動明王と愛染明王が弘法大師と共に鎮座しています。
 
《一行三昧》という禅語があります。この一行はこころをひとつに決めて乱さず、三昧は一心不乱に没頭することを言っているのです。
 
ゴマ釜に火が投じられると《一行三昧》の言葉にあるように、太鼓と錫杖が鳴り響き、ただ明王に向かい合ってひとつの願い事に全身全霊をもってあたるのです。
 
火炎の中に見えてくる境地があり、この境地を味わうからこそ私はいつも元気にさせて戴いているのだと思っているのです。