《自律神経失調と足湯》

2016年7月5日

月一回の治療は土曜日、日曜日の二日間のみ。治療は皮膚導通度を計測して身体とこころの問題を診るのです。

 

《身体の不調はこころのあり方》からなると言い続けて40年余りになります。

 

7月2日は半夏生の日でした。夏土用を前に身体の不調、特に自律神経失調症になることの注意喚起を言っています。
半夏生を過ぎてくると、気温差や水分の摂取に私たちの身体にも変化が現れ、体調もそれに合わせて変化してきます。
ですからこの時期の喉や鼻の不調に漢方薬では、半夏厚朴湯を使っているのです。

 

自律神経失調症は《不安感》が大きくなった症状と言えます。
ちょっとした仕事上のもめ事、親子関係のトラブルなど、毎日毎日が変化との対応の上に私たちの生活は成り立っています。
こうした変化への対応は、人によって、その方法も感覚もまるで違っています。

 

《不安》が自律神経のバランスを狂わすことは、よく知られています。また不安や痛みに作用しているのが、自律神経といわれるものです。

 

例えば、気温が変化すると、体温を一定範囲に保つために自律神経が働きます。寒ければ肌に鳥肌が立って体温の放散を防ぎますし、暑ければ汗を出して、気化熱を奪って体温の上昇を防ぎます。

 

自律神経失調症は、こうした自動調節の作用が少し異変を起こした状態をいいます。

 

20日から始まる夏土用の期間は19日間、自律神経の乱れが《こころ》の乱れを呼び起こし、《こころ》の乱れは自律神経の働きを乱すなど、お互いに影響し合うことは確かです。

 

土用に入ると外気温が大きく変化します。私たちの体温調節も狂ってきます。対処方法は足湯をすることです。

《頭寒足熱 病知らず》毎日実行して夏場を乗り切ることにしましょう。DSC_0318